いつまでも返済が終わらない借金を息子に継がせないために・・・

【いつまでも返済が終わらない借金を息子に継がせないために・・・】

 

横浜物産(仮称)の社長は60代半ばに差し掛かり、
会社の事業承継が気になりはじめました。

後継者は会社で働いている息子です。

当初はただ息子を社長にすればいい程度に考えていました。

しかし、会社の財務内容をチェックする機会がたまたまあったことで、
そのまま会社を継がせることの危険に気づかされました。

 

会社の貸借対照表上、やや資産より負債が上回っています。

しかも、値下がりした土地が簿価で計上されているので、
資産を本来の価値に直して計算しなおせば大幅な債務超過に陥ります。

また近年は利益が減少し、銀行からの借入れを返済するには
100年以上かかる計算になってしまいます。

(一般的に銀行は、10年以内を適正な期間と考えているでしょう)

 

このまま会社を息子につがせたならば、
息子に借金を押し付けることになりかねません。

社長は会社の借金を個人保証しなければならないのだから大問題です。

 

 

このような課題を解決するため、会社の一部を分社化し、
その別会社の社長に息子を就かせることにしました。

 

この新しい別会社は、内容を吟味して作った会社です。

事業面、財務面ともに良好なので経営しやすいはずです。

 

また、後継者とともに別会社に移ったメンバーは、
後継者が選んだ人材です。

後継者がリーダーシップを発揮しやすいチームです。

 

「重すぎる負債や不良な事業や資産まで引きつがされる」

「後継者がリーダーシップを発揮できない」

こんなトラブルは事業承継の現場では日常的なものです。

こうして分社化を使うことで、
こんなありがちな失敗も回避することができそうです。

後継者への引継ぎを前倒しで進めていった
成果と言えるでしょう。

 

会社の一部を、いいかたちで引き継がせることができました。

残るは先代が引き続き経営している、残された会社をどうするか、
という問題です。

先代社長が辞めるときに、
後継者が承継するかを検討することになるでしょう。

 

ただいずれにしても無理に継ぐ義務はありません。

事前に策を講じた効果がここで効いてくるのです。

状況を見つめながら、可能な範囲で引き継げはいいでしょう。

その主導権は後継者にあるのです。

 

 


(コメント)

中小企業の事業承継は難題です。

「負債や個人保証の対策をどうするのか?」

「後継者が上手く経営を引き継げるか?」

『事業承継』と『分社化』を組み合わせることで、
上手にこれらの難題をクリアできるかもしれません。

「後継者が経営しやすいように、
一部をリセットしてから引き継がせる」

「後継者が複数いるなら会社を分けて継がせる」

分社化を利用すればこんなことができるのです。

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