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決算書の見栄えを良くしたい

1 決算書の見栄えを良くしたい

 

 

① デット・エクイティ・スワップ(DES)とは?

 

会社の負っている債務を、株式に置き換える『デット・エクイティ・スワップ』という手法があります。英語の頭文字をとって『DES(デス)』などと呼ばれることもあります。

 すでにある債務を、貸借対照表上の別の科目に振り分けるだけなので、新たなキャッシュの動きはありません。

 一方、負債が株式に変わるという意味で、性質が大きく変わります。返済義務のある負債が、返済義務が無く、経営への参加が出来るようになる株式になるのです。

 

 

 

② 貸借対照表の変化

 

  DES.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デット・エクイティ・スワップ(DES)』をしたときの、貸借対照表の内容は上記の例のように変化します。

 

例えば、貸借対照表の右側が次のような内容だったとします。

    ◆負債 15億円  資産金 5億円

 

次に、DESにより、この負債のうち5億円分を株式に転換します。

すると、15億円の負債が10億円と減少し、同時に、資本金は10億円に増額されるのです。

 

返済義務のある負債が、返済義務の無い株式に代わることで安定し、決算書の見栄えもよくなります。

 

 

 

 

③ 株式化の手続の特徴

 

 デット・エクイティ・スワップの厳密な流れは、下記のようになります。

 

  会社が新株発行を決議

   ↓

  債権者が株式を引受ける申出をする

   ↓

  債権者は、新株引き受けの対価として『会社に対する債権』を現物出資する

   ↓

  債権者に新株が交付される

 

⇒結果として、債務が無くなり、資本金等が増えた

 

 

当然、債権者と会社の間での合意があってこそ出来る手法です。強制的に株式化することは出来ません。

 また、この手法の特徴として、現金が無くても資本金を増加させることが出来る点もあげられます。

 

 

 

④ 効果

 

 デット・エクイティ・スワップをすると、貸借対照表の内容が良くなります。返済義務があり、返済できないときには倒産へとつながる負債が減り、一方で、返済義務の無い自己資本が増加するためです。

 このように、決算書の見栄えが良くなるため、金融機関との融資交渉等において意味を持つ場合もあるでしょう。