増資や減資に関するブログです。

自己資本増加で体力を増やしたい

1 自己資本増加で体力を増やしたい

 

 

① 自己資本とは

 

 貸借対照表の右側は、『負債』と『純資産』で構成されていています。返済の必要がある負債に対し、純資産は、自己資本や株主資本と呼ばれ、返済する必要がない資金と言うことになります。なお、純資産自体は、資本金、資本剰余金、利益剰余金などで構成されます。 

 

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② 自己資本を充実するとどうなる?

 

 自己資本は、返済義務の無い資金です。その自己資本が充実するということは、次のようなメリットを生み出します。安定経営のためには、自己資本の充実を目指したいところです。

 

●資金繰りが楽になる

 自己資本は返済の必要が無い資金です。その自己資本が増えれば、資金繰りが楽になるのは当然のことです。

 一方、負債の場合、まず返済の義務があります。さらに利息が付けられるのが普通です。このように考えると、自己資本と異なり、二重の意味で資金繰りを圧迫する可能性がありますね。

 

●体力があるので潰れにくい会社になる

 経営をしていると、様々な要因によって売上の低迷や入金の不足などが発生することがあります。このような場合にも、自己資本が充実していれば、これらの揺さぶりに耐えられる可能性がまります。

 それこそ、固定費などをベースとして、「何ヶ月入金がなくてもつぶれないか」という点を経営指標として、自己資本の充実を目指す、ということもおすすめできます。

 

●債権者からお金を借りやすくなる

 自己資本の充実した会社は潰れにくいため、債権者としても安心してお金を預けることが出来ます(または、事業を止められたときに回収できる額が増えるため)。借入れにつぐ借入れによって、なんとか資金繰りをしている会社と比べれば、お金を貸す側から見た印象は大きくことなるでしょう。

 「利益を出しているのに銀行から融資を受けられなかった」などという話を聞く事がありますが、その場合、貸借対照表の内容が悪いことが原因となっているかもしれません。

 

 

 

③ どうすれば自己資本を増やせるか?

 

 自己資本を増加させる方法は、大きく二つに分かれます。

 一つ目は、『出資』をしてもらう方法です。会社設立時の発起人からの出資や、新株等を発行して資本金や資本準備金などを増やす方法があります。

 

 もう一つは、利益を出すことです。利益を出すことによって、純資産内の『利益準備金』の額が増えるため、結果的に自己資本が増加します。よって、利益のたくさん上がる優れた会社であれば自然に増加していくものです。

 

 なお、利益により増える額は、税引き後の利益となります。ゆえに、「税金を払いたくないからできるだけ利益を出さない」⇒「経費を増やして利益を減らす」という方針にもなりがちです。節税と会社の体力をつけることのどちらを優先させるかも、経営方針において重要な判断ポイントとなるのでしょう。