株主の関係解消のために

株主間の意見が合わなくなてしまった・・・

 

「かつては意気投合して事業を一緒にはじめたものの、
時の経過とともにズレが生じてきた・・・」

「出資をしたけど、
配当も何もないからもう株式を手放したい・・・」

こんなご相談も、過去にたくさんありました。

常に状況は変わるので、
株主と会社、株主と株主の間の関係性だって
変わるのが当然です。

 

関係を解消しようにも、
上場企業ならば株式を売却すればいいのですが、
小さな会社ではそう簡単にはいきません。

しかも、株主との不協和音を放置すると、
会社のモチベーションを下げたり、
経営の障害にもなりかねません。

会社分割を使った関係の解消法や整理法を考えてみましょう。

 

 

株式を買うお金がない・・・

 

「株を買い取ってくれ」と
会社の経営にはまったくタッチしていない
株主から申し出があったとします。

こういったケースでは、
会社や社長がその者の株式を買い取るのが
一般的な処理方法でしょう。

株主としても、上場していない会社の株の流通性は乏しいので、
近い関係の者に買ってもらうしかないのです。

なお、会社や社長は
必ず株主からの申し出に同意しなければ
なわないわけではありません。

 

 

こんな場合、お金で解決できるのならば簡単です。

しかし、そのお金の用意が難しいケースだって当然あるはずです。

 

さらに会社が買い取る場合は財源の規制もあります。

自分の会社の株式を自社で買う、
いわゆる自己株式の取得になります。

この自己株式の取得は、
社内に余分に留保している利益内でしか買取ができない
というルールがあるのです。

 

そんなときも会社分割が役に立つかもしれません。

お金を渡すのではなく、
会社の一部を差し出すことで
関係を解消させるようなイメージです。

 

 

株主関係の解消に会社分割を使った事例

 

神戸のある会社には株主が4名いました。

亡父親が創業者で、
子供たちが株式を4等分して相続していたのです。

株は分けられましたが、
実際に経営をしているのは長男だけ。

他の株主は株式を持っているだけで
配当ももらっていませんでした。

その状況に不満を持っていた株主が、
株式の買い取りを要求したのです。

 

 

会社は貿易を本業としていましたが、
別に不動産も持っていました。

本業で使っていない、事業と無関係のものです。

このケースでは、お金で株式を買い取る代わりに、
この不動産を所有した会社の株式を手渡すことにしました。
不動産を会社分割で別会社とし、
長男以外の株主にはこの会社の株主になってもらったのです。

 

 

 

 

長男としては、
自分の会社の経営に口出されなくて済むようになりました。

他の株主としても株式に相当する資産が手に入りました。

後は、自分たちの希望どおり、
その不動産を活用するなり、売却すればいいのです。

 

会社分割を使うことで、
すっきりと終わらせることができました。

こんな使い道もあるのです。

もちろん、他の利害関係者との調整や税金のことなどは
十分検討しています。

 

経営者を分ける場合も

 

経営にタッチしていない
単なる株主を想定して話をしました。

しかし、小さな会社の場合では、
株主=経営者の場合も多々あります。

 

たとえば、二人でお金を出し合って会社を作っていたとき。

または兄弟で会社を経営していたようなとき。

このようなときは、
ただ株式を処理するだけでは足りないかもしれません。

経営も上手に分けなければならないこともあるでしょう。

 

兄弟三人で不動産賃貸業をしていた会社では、
考え方の違いから不仲になってしましました。

そこで会社を3つに分け、
それぞれが株主と社長になるように設計しました。

元の会社が持っていた不動産を
できるだけ価値が等しくなるように3等分しています。

 

 

また別の会社では、友人二人で経営してきたものの、
将来ビジョンにずれが生じるようになっていました。

株式は二人で50%ずつを持っていました。

 

このときも2つの会社に分けました。

売上や、資産、負債をできるだけ平等になるように分割。

そして、それぞれが片方の会社のすべての株式を持ちます。

今後は相手に気をつかわず、自由に経営できるようになりました。

 

 

 

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