事業承継の場面で

会社分割を使った事業スキーム

 

会社分割を使った事業承継を解説します。

会社分割を上手に利用することで、柔軟な事業承継が可能となり
経営権と株式の移転がうまくいくことも十分考えられます。

 

会社分割×事業承継の基本パターン

 

会社の一部分を会社分割で外に切り出してから
承継させる型を基本モデルとして紹介しましょう。

既存の会社である『池袋商事』から、新設分割によって
新会社『川越サービス』を立ち上げるという例です。

池袋商事の資産は5億、負債は4億とします。

 

事業承継の場面でfig1

 

 

池袋商事から1億円の資産と9000万円の負債を切り出すとしましょう。

それを承継する川越サービスの純資産は1000万円となります。

 

一方、資産と負債を抜かれた池袋商事です。

しかし川越サービスが池袋商事の子会社となります。

そこで失った資産と負債の代わりに、
川越サービスの株式を手に入れるのです。

この例では1000万円分の川越サービスの株式を
資産として手に入れます。

 

事業承継の場面でfig3

 

会社分割によって 川越サービスが誕生しました。

一部だけを承継することでコンパクトな会社にできます。

「だからどうした?」と思われるかもしれません。

しかし、この手法や性質を工夫して利用することで、
会社分割は事業承継のいろんな場面で活躍するのです。

 

 

会社分割はこんな事業承継を可能にする!!

 

不採算事業をリストラしつつ事業承継をする

不採算事業や不良資産・・・
なにもそのまますべてを承継させる必要はありません。
会社分割を使ってリストラしつつ、
承継しやすい身軽な会社に整えることができます。

 

会社を兄弟それぞれに承継させる

「子供たち一人を後継者に選べない」
「兄弟が同じ会社にいたら
いつか仲たがいしてしまいそうだ」
そんな時は会社分割で2社に分けて
継がせるという発想もあり得ます。

 

プレ事業承継として

将来の社長就任を視野に、
後継者に社長業をあらかじめ経験させておくことには
大きな意味があります。
会社分割を使ったプレ事業承継の提案です。

 

借金が大きくなりすぎた会社の事業承継

「借金が大きすぎて子供に背負わせるには忍びない」
と気を病んでいるケースがあります。
逆に、後継者が「こんな大きな借金はとても継げない」
と腰が引けている場面もあるはずでしょう。
会社分割を使えば、
過大な借金がネックとなっている事業承継だって
クリアできるかもしれません。

 

後継者が「株が高すぎて買えない」の問題をクリアする

資産が充実した会社の場合、株価が相当な金額になりえます。
すると血縁のない者が後継者の場合、
現社長から株を買い取る資金がない場合があります。
こんなときも、会社分割ならば・・・

 

不動産は家族に残しつつ事業承継をする

オーナーの個人的な資産が会社の所有になっている場合。
事業は会社の後継者に継がせるものの、
不動産は家族のために遺したい場合。
こんなケースでも会社分割を利用する価値があります。

 

 

新常識!?会社は整えてから継がせる

 

これまで会社はそのまま継ぐのが常識でした。

事業承継が進まないことは社会問題とされていますが、
その原因の一つはここにあったのではないでしょうか。

継がせやすくするために、
会社を整えてから手渡すという発想がなかったのです。

しかし、それは可能です。

そして会社にとって、
地域経済にとっても大きな意義のあるやり方だと感じます。

 

 

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